介護の「か」の字も知らないゼロからのスタート
大学を卒業して県外で営業の仕事をしていましたが、将来を考えて地元の燕市にUターンすることに。しかし転職先は決まっていない状態でどうしようかなと思っていた時、つばめ福祉会が開催する介護研修を知りました。たまたま祖母が要介護状態で、私の親が世話をしていたこともあり、少しでも知識や技術を身につけて家族の力になりたいと思い受講を決めました。
介護の「か」の字も知らないゼロからのスタートでしたが、つばめ福祉会は専門学校などに入らないと勉強できないと思っていた介護を基礎から学べる、しかも社会人でも入りやすい雰囲気が良かったですね。
幅広い年代の人と学ぶ新鮮さ
私が通っていた当時は、「初任者研修」ではなくヘルパー2級という名前でした。座学を中心に、法人内の各事業所見学や実習もありました。クラスメイトは20人ほどだったでしょうか。10代の高校生から60代くらいの方まで幅広く、私は年齢的に真ん中あたりでした。年代の違うクラスメイトと助け合ってグループワークや実習に取り組むのも楽しかったです。
福祉業界への興味から入職を決めた
介護の勉強は自分でも意外なほどおもしろく、約4ヵ月間の研修はあっという間に終わりました。残念ながら研修を終える直前に祖母は亡くなってしまったのですが、法人の方が「就職先が決まっていないなら、うちで働いてみる?」と声を掛けてくださいました。研修を始めた頃は一時的な人生の勉強期間だと思っていて、この業界に転職することは考えていませんでした。けれど研修を受けるうちに福祉への興味が湧いていましたし、これも縁だと思い入職することにしました。
入職後、始めは契約職員として勤務し、その間に「実務者研修」を受けて介護福祉士の資格を取得し、正職員になりました。今は認知症の方が生活するグループホームで働いています。
今では後輩指導も担当。常に向上できる職員を目指す
介護や福祉の仕事は重い、暗い、大変…というイメージでしょうか。私はつばめ福祉会しか経験していませんが、今の仕事がおもしろいと感じています。法人内に施設や職種がたくさんあるので、自分のような福祉をまったく知らない人でも入りやすいのかもしれません。また、研修の講師として法人職員の方が指導してくれるので、現場の話を聞いたり研修終了後の進路についても相談しやすかったですね。
まったくの素人からスタートした私ですが、今では認知症の高齢者のお世話はもちろん、後輩を指導する立場にまでなりました。後輩たちには、お客様やそのご家族との信頼関係を大切に、思いやりを持ち、相手の立場になって自ら行動できる職員になってもらえるよう日々奮闘しています。私自身の日々の気付きや職場環境の改善を忘れずに、常に向上心を持って取り組める職員を目指します。